2010年 06月 22日
思ひ出 4話 |
シークレットライブどころか大変なことになった。
気軽な本番リハみたいな気でいたのだが、
決定するやいなや、メンバー間の意識のちょっとした誤解から、でかでかU2 NIGHT関連のコミュニティーで告知してしまったのだ。。
バウアさんは、既にこのコミュニティーで顔が広く、マイミクさんもたくさん居た。
それにいつの間にかU2NIGHTのフライヤーにコラムまで掲載していた。
OCTOBERは、「アフター ザ U2 TRIBUTE FES」の新顔として話題にしてもらっていたのだ。
これは呑気に鼻ほじっているわけにいかない・・・
日本で最もコアなU2ファンが集う前で、ついこの間結成したバンドがLIVEをやるのだ・・
じゃあ乗りかかった船、横浜の初心者企画をお披露目にしようじゃないかと開き直っ・・・いや、意気込んだ。。。
皆さんのBLOG等でも告知してもらい、ポリスの映画を観に行く会では皆さんにチケットを配った。
そしてライブはいきなり数十人のお客さんを入れた盛大なものとなった!
普通コピーバンドの動員は10人前後だ。かなり優秀だ。実はハコのスタッフからも毎回のように一目置かれた。
後日、某高ビーなハコのスタッフから電話かかってきて「また出してやってもいい。」みたいに言われたこともあった。
断ってやったけど(笑)
良い顔させてもらった。
それもこれも皆のおかげに他ならない。
この初LIVE前くらいより、このU2コミュニティーの中心メンバーだったUNOさんが練習を見てくれていた。
そして我々の事をいろいろ世話をしてくれた。
ある種このバンドは異質なものがあると面白さを感じてくれたんだろう。
女性ならではのアドバイス、高いU2知識、美味しい差し入れ、あとトリバンには欠かせない衣装!
衣装コーディネイトを初めてしてくれたのもUNOさんだった。
そう、彼女がバンドに持ち込んだものは多大で偉大だった。
衣装。僕らが力を入れたU2のコスプレ!!
先ずU2といえばBONO!
BONOといえば、黒尽くめにあのサングラス、ラバーソウル!
バウアさんは最初は「コピバンのこういう偽物臭さが苦手だ。Tシャツにデニムで十分ROCKだ。」と言っていた。
もっともな意見だ。確かに誰もBONOにはなれない。
外国人のコスプレは、やっている本人にとってはブルース・リーの映画「死亡遊戯」の残念なそっくりさんみたいな気分になるだろう。
だけど髪を後ろに流しサングラスをかける、そうするとBONOだった。これは似あっていた。
「似あうのに嫌だとは何事だ!? 別にREMやるから頭剃りあげろとまでは言ってない」
と僕はカンニングの竹山のようにキレ気味に説得した思い出がある。
そしてこの後、彼は世界でも屈指だと思う「ボノラー」へ成長するのだ。
例えばロン毛のバウアさんにPOPMARTのパロディをやるためだけに坊主にさせた(笑
僕らは鬼だ。
他にもマクフィストの金ピカスーツ、金のロンドンブーツ、フライのエナメル上下・・
是非これからもバウアさんには、何とかこれらを私服に取り込んでいただ・・・けるわけないか・・
じゃあ他のメンバーは・・・
僕は金髪の二枚目ドラマーの真似は早々に脱落した。
ステージで着た肩章の付いたシャツを得意げに会社に着て行ったら上司から一言、
「そのシャツ高砂親方(※注釈)の真似か?」
※注釈 当時、負傷休場中にもかかわらずサッカーをやっていた朝青龍の謹慎問題で、師匠の高砂親方が毎日のように記者達に追っかけられていた。その報道時に、よく親方が着ていたシャツが、肩章付の半袖シャツだった。
・・・・・がっかし・・むかいついたぜ!(ガチで実話)
脱落者が1人出てしまったが、
MASAOさんはお洒落だから問題ないというか気合いがいつも感じられた!金髪に染め上げたり社会人バンドの枠を超えた!
キャップもお洒落なので問題なかった。背も高いし何でも着こなした。
しかし・・・
前に彼が書いてきたオリジナルの衣装デザインは、宇宙戦艦ヤマトの乗組員が着る衣装みたいな格好で、なんと紫柄総銀ラメ、フレンジ付きという強烈なものだった!
U2というよりグラムロックテイストだった。ちょうどデビッド・ボウイのような。。
大真面目に服飾系の男の子と打ち合わせしていた・・・
U2にキラキラの古代進くんが・・・どきどきしたが、
結局POPMARTツアー時のEDGEを踏襲した格好いいものが完成した。
銀ラメのカウボーイは凄いインパクトだった。
どれくらい凄いかと言うと、
確か3度目のLIVE柏ZAXというハコで、凄い派手な特攻服に、金髪を逆立てたビジュアル系の人気バンドと対バンした。
楽屋でも凄い迫力だった。
僕らは普通のおっさん。正直飲みこまれた感があった。
そこでおもむろにキャップがこの銀ビカなカウボーイの衣装に着替えた。
なんと!!
派手さで負けてなかった(笑) 向こうも「何だこいつら?」って顔していた。
頼もしかったよあの時は(笑)
さあ、LIVEの味をしめ失敗を恐れない活動を始めたのだが、U2を4人で表現するにあたり壁にぶつかった。
90年代の彼らのサイバー路線やWITH ORのシンセ等どうしたらいいか?
そこで最後まで是か非か僕らを悩ませる楽器というか装置を導入した。
・・・打ち込みという。
以下次回へ
by october-blog
| 2010-06-22 16:29
| 太鼓大熊猫